マックスバリュ北海道(本社・札幌市中央区)は25日、DS(ディスカウントストア)業態の「ザ・ビッグ豊平店」(札幌市豊平区豊平4条9丁目)をリニューアルオープンさせた。衣料・生活用品の売場を縮小して惣菜やリカーなど食品売場を拡張、冷ケース、什器類も一新した。「ザ・ビッグ」の進化バージョンとして顧客動向も把握する。IMG_5830(写真は、買い物客でごった返す豊平店)
IMG_5837(写真は、高さと奥行きのある新型什器。売れ筋商品の欠品を防ぐ狙いがある)

 この店舗は、3階建てで店舗は1階部分。ツルハやダイソーなどテナントを含めた総店舗面積5184㎡。そのうちザ・ビッグ豊平店の店舗面積は1880㎡。22年前に札幌フードセンター豊平店としてオープン、2012年5月に「ザ・ビッグ」のDS業態に転換した。
 
 設備面はほぼ20年前の仕様だったことやイオンATMの設置場所、トイレなどお客の苦情が4年間で約500件寄せられていたことなどから、10日間休業して「お客様の要望をほぼ取り入れた形のリニューアルを行った」(土井育雄DS統括部長)。
 
 什器類では、これまで買い上げ頻度の高い商品は在庫しても売り切れてしまう場合が多かったため、高さと奥行きのある特殊な什器を取り入れて欠品を防ぐ工夫をしている。冷凍食品コーナーではリーチイン冷ケースも新たに導入。衣料・生活用品売場を縮小して惣菜、冷凍食品、リカーのコーナーを拡張、買い回り性も高めた。
 
 また、苦情の多かったレジ待ちに対応するため、レジを1台増やして9台にするとともにザ・ビッグ業態では初の支払いセルフレジを6台導入。商品チェッカーは従業員が行い支払いは買い物客が行うことでレジ対応を迅速化する。
 
 同社が「ザ・ビッグ」業態を取り入れてから6年が経過、買い物客の嗜好が当時と変化してきているため、健康志向に対応した機能性商品の品揃えも行っており、豊平店はその実験店舗としても位置付ける。リニューアルによって売上高20%増を見込んでいる。
IMG_5839(写真は、リーチインの冷ケースを導入した冷凍食品コーナー)
IMG_5848(写真は、新たに導入した支払いセルフレジ)


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