コープさっぽろ(本部・札幌市西区)の「琴似二十四軒店」(西区二十四軒1条5丁目)の移転新築物件となる「二十四軒店(仮称)」(同区二十四軒3条1丁目)に対する大規模小売店舗立地法に基づく住民説明会が、13日午後6時から西区民センターで開かれた。12日に続く2回目で8人が出席、信号機付き横断歩道の移設など利便性向上を求める意見が多く出された。P1090020(写真は、店舗配置図)

 新店舗は、今年3月に閉店したホームセンター「トントン館」跡とコープさっぽろの旧農産センター跡の敷地を利用して今年11月下旬をメドに建設される。建物を設置するのは北海道酒類販売(本社・札幌市北区)でコープさっぽろが借りる。設計監理は清和設計。
 
 店舗面積は1988㎡で平屋、コープの標準フォーマット店舗。駐車場は約350台分あるが、届け出は法定必要台数の64台に近い70台。普段は使用せずに冬季の雪堆積場所にするほか年末などの繁忙期は活用、「駐車場の入庫待ちはないだろう」(説明担当者)。店舗の場所は旧トントン館の建っていた場所と同じ。
 
 営業時間は、最大で午前8時から午後9時50分。出入口は4ヵ所。交通量の渋滞予測調査では、近くの宮の森北24条通と桑園発寒通の交差点は、「開店後も渋滞の発生はない予測結果が出ている」(同)と説明。騒音関係も店舗の室外機から出る音、駐車場の車の音、荷捌き時の音などは用途地域である準工業地域の騒音基準(昼60㏈、夜50㏈)を下回っており「騒音の影響は小さい」(同)と報告した。
  
 参加者との質疑では、今回の説明会までに事前に町内会などに告知が全くなかったことに対して「配慮が足りないのでは」という指摘があったほか、以前に店舗前の通りで交通事故があったことから「信号機をずらすなど実態に合わせた対応を取ってほしい」という意見が出された。
 また、閉店される「琴似二十四軒店」の近くに住む住民からは、「現店舗の廃止は高齢者にとって死活問題。移転後は週1回でも買い物バスを走らせて欲しい」という声が寄せられていた。説明会は約50分で終了した。
 

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