アークス(本社・札幌市中央区)は12日、ドラッグストア業界2位のサンドラッグ(同・東京都府中市)と合弁会社の設立で合意した。アークスグループの出店エリアである北海道・北東北で地域密着のドラッグストア事業を構築していく。また、小商圏対応の食品とドラッグの新業態開発も検討する。DSC_6385(写真は札幌市中央区のアークス本部)

 合弁会社の名称は「サンドラッグエース」。サンドラッグの道内展開をしているサンドラッグプラス(本社・札幌市東区)内に本社を置く。6月には新会社を設立する予定だが資本金は未定。出資比率はサンドラッグ60%、アークス40%。営業開始は8月。
 
 アークスグループでドラッグストア事業を行っている子会社のエルディ(本社・札幌市中央区)とユニバース(同・八戸市)の子会社ドラッグ・ユー(同・同)は、会社分割によってドラッグストア事業を新会社設立後に移管する。
 
 サンドラッグは、2015年3月期の売上高が4458億1800万円でドラッグストア事業(3280億800万円)とディスカウント事業(1440億9800万円)の2つからなる。全国店舗数は直営店舗593店舗、フランチャイズ(FC)店舗52店舗。
 道内は子会社のサンドラッグプラスが展開し、前2月期は50店舗、182億円の売上高。なお、アークスグループの医薬品売上高は、16年2月期で14億8300万円。将来的には、サンドラッグプラスと新会社の合併、さらにはアークスとサンドラッグの経営統合も視野に入りそうだ。
 
 食品スーパーとドラッグストア、ホームセンター、コンビニエンスストア、家電量販店は業態の垣根を超えた大競争時代に入っている。アークスは、今回、ドラッグストア業界2位のサンドラッグと提携関係を結ぶことで将来的な成長基盤を固めることができる。今後は、ホームセンター事業で提携しているカインズ(本部・埼玉県本庄市)との関係をどう強化していくかに焦点が移りそうだ。


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