サッポロドラッグストアー(本社・札幌市北区)は、中国最大手の物流サービス企業、SFエクスプレス(広東省)の子会社順豊海淘(シュンフォン・ハイタオ)が開設している電子商取引(EC)サイトに日本企業第1号として登録、中国人観光客が帰国後もサッポロドラッグストアーの商品を手軽にネット注文できるサービスを始めた。★画像②(中国人観光客が店舗の商品のQRコードにスマホをかざすと帰国後も簡単に購入できる=サッポロドラッグストアー提供写真)

 海淘は海外通販のことで越境ECと呼ばれている。中国ではインターネットを通じた買い物が急速に伸びており特に海外商品を求める消費者が増大。このため海淘市場、越境ECが急成長している。
 
 順豊海淘は、SFエクスプレスの国際電商事業部門の統括責任者マーティン 事業部長が設立したECサイト運営企業。8月末にマーティン氏とサッポロドラッグストアーの富山浩樹社長が札幌市中央区の札幌証券取引所でサービス開始の共同発表を行った。
 
 サッポロドラッグストアーの道内免税店舗に来店した中国人観光客が、POPに記されているQRコードをスマートフォンでかざすと専用サイトに入れるため、そのQRコードを保存しておくと帰国後もWeChatなどを通じて商品購入ができるようになる。
 
 順豊海淘は、あらかじめサッポロドラッグストアーの商品を日本から輸入して香港の自社倉庫に保管、注文が入ると通関や宅配の業務を担い3~5日で直接中国の購入者に届ける。国内のサッポロドラッグストアーの店頭価格と同じ価格で購入することができるメリットがある。
 
 サッポロドラッグストアーは、当面は化粧品や健康食品、医薬品など100種類で始め、順次3000種類まで広げていく方針。サッポロドラッグストアーの7店舗の免税対応店でこのサービスを実施する。
 
 WeChatは、登録アカウント数が11億2000万人、月間アクティブユーザー数4億4000万人。ユーザーの半数が20~29歳でこれに30~39歳の年齢層が続いており中国国内で最大のコミュニケーションアプリ。
★画像①(順豊海淘(シュンフォン・ハイタオ)のマーティン国際事業部長と握手するサッポロドラッグストアーの富山浩樹社長=サッポロドラッグストアー提供写真)


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