札幌・大通ゾーンの百貨店と言えば丸井今井と札幌三越。前は別々の会社が運営していた百貨店も一緒の会社になっているが、今でも年配者の間では丸井今井は「まるいさん」と「さんづけ」で呼ばれることがあって、庶民には親近感が残っています。最近、もう一つの「まるいさん」が大通に登場しました。IMG_8302(写真は、大通公園から見えるデュアル“まるいさん”)

 街は生きているから賑わいの中心が地殻プレートよろしく絶えず移動しています。かつて札幌商業の中心だった大通ゾーンは、JR札幌駅南口にJRタワーがオープンしてから旗色が悪い。JRタワー誕生から干支が一巡、流通南北戦争と言われたゾーン対決もどうやら軍配は北の駅南口に挙がったようです。
 
 しかし、面で惹きつける駅南口に対して点で惹きつける大通と言われるように大通ゾーンには個性的な商業施設が多い。腕力の南口、技の大通と言えるでしょうか。
 
 そんなキレ味の良さを見せているのが12日にオープンした『ル・トロワ』。ドラッグとコスメの特化型専門店『アインズ&トルペ』を展開している調剤薬局大手のアインファーマシーズが初めて取り組んだ一棟まるごとビューティービル。
 『ル・トロワ』とはフランス語の3をもじったもの。ほら、アン・ドゥ・トロワって言うでしょう、1、2、3、そうキャンディーズが歌っていたあの曲と言えばお分かりでしょう。
 女性3世代(シニア、ミドル、ジュニア)、早い話がお婆ちゃんからその孫までを楽しませる店を札幌のみならず全国から集めたのがこのビルというわけ。
 
 屋上看板は、ご覧のように3を丸で囲んだユニークなロゴマーク。そう、新しい“まるいさん”の登場です。隣にはMのマークで知られる従来の“まるいさん”が鎮座しています。空が高くなる秋の季節、目線を上げてデュアル“まるいさん”を鑑賞してみるのも息抜きになるかも。古い方のまるいさんも17日に改装オープンします。新旧のまるいさんに大通復権を託してみたい気がします。


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