調剤薬局最大手でドラッグ&コスメのセレクトショップ『アインズ&トルペ』を展開するアインファーマシーズ(本社・札幌市白石区)は12日、美と健康をコンセプトにした複合商業ビル「ル・トロワ」(フランス語で3を意味するトロワから命名、女性3世代の利用を意図した)をオープンさせた。IMG_8081(写真は、関係者によるテープカット)

 同社が運営に取り組む初の商業ビル(地下2階~地上8階、延べ床面積約1万4000㎡)で、最大規模の『アインズ&トルペ』を核にファッション雑貨、アクセサリー、インテリア、ビューティーサロン、クリニック、飲食など「キレイ、ステキ、オイシイ」のコト消費で編集した。
 
 同ビルは、STV興発(札幌市中央区)が1974年にファッションビル旧マルサとしてオープン、その後丸井今井大通別館として利用されていたが14年秋に撤退、アインファーマシーズがまるごと1棟を借り受け、ビルのMD(販売政策)を「キレイ、ステキ、オイシイ」に決め、『アインズ&トルペ』を核にテナントリーシングを進めてきた。
 
 この日、ル・トロワの1階大通側出入り口でアインファーマシーズの鈴木香織執行役員物販事業部長、STV興発岡部仁彦社長、札幌市の吉岡亨副市長、アインのイメージガールを務める女優の遊井亮子さん、テナントを代表して五島軒の若山直社長、1番乗りしたお客の6人が集まり、午前10時の時報とともにテープカット、オープンを祝った。
 
 ビルは細長い長方形に近い形状でエレベータは2基、エスカレーターは1人分の幅。各フロアを俯瞰した全体感としてはやや狭い印象があるものの、コンパクトにMDのエッセンスが濃く展開されており「キレイ、ステキ、オイシイ」のコンセプトが体感できる程よい規模と言えそう。
 
 館内でお客を迎え入れた大谷喜一社長は、「札幌のアインズ&トルペはひと世代、ふた世代前の店舗が多いが、この店は東京で展開している最新店舗と同じMDで品揃えをした。ル・トロワのオープンに照準を合わせてプライベートブランドの開発も進め、まさにフル準備をして今日を迎えることができた。3世代の女性に楽しんでもらえると思う」と話した。また、大谷社長は、「次は東京で1000坪のアインズ&トルペを出店したい」と意気込みも明らかにした。
 
 ル・トロワには、同社の化粧品ブランドである『LIPS&HIPS』が初のセパレーション店舗として登場、スキンクリームやハンドクリームなど36アイテムを揃えた。ブランドづくりから携わった同社の庄司麻美物販事業部商品部商品課ディレクターは、「女性のこころの年齢を意識した商品開発も進め、ハンドクリームやリップ&チークなど世代を超えて利用できます」とアピールしていた。
IMG_8096(写真は、オリジナルブランドショップ「LIPS&HIPS」で大谷喜一社長と庄司麻美ディレクター)



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