北海道ニチイの前身、ホクホーが1991年に総合スーパー「東苗穂サティ」としてオープンさせた札幌市東区東苗穂3条2丁目の施設が、札幌地裁から競売物件として供されていたが16日の開札でイオン北海道(本社・札幌市白石区)が約9億4000万円で落札した。DSC_7370(写真は、イオン北海道が落札した旧東苗穂サティ)

 事業運営会社のホクホーはその後、北海道ニチイ、マイカル北海道、ポスフールを経て現在のイオン北海道になるが、約6800坪のこの施設は2005年、ポスフール時代に閉店。施設の所有者は北海道ショッピングセンタービルとイオン北海道で、店舗閉鎖後はカラオケのキャッツアイで知られるアミューズメント会社、北東商事(本社・札幌市豊平区)が運営するレジャー施設「レジャスポ ビッグ東苗穂店」と東苗穂温泉「千の湯」がテナントとして入っている。
 
 イオン北海道の申し立てによってこの施設は競売に付され、7月3日から13日まで入札が行われ16日に開札された。その結果、数社が入札に参加したが約9億4000万円を提示したイオン北海道が自己競落した。地裁が示した売却基準価格は5億4053万円だった。
 イオン北海道によると、「落札金額は簿価と同じ。当面は現状のテナントで運営していくが、今後売却も検討したい」としている。


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