コープさっぽろ(本部・札幌市西区)が建設していた江別食品工場(江別市西野幌)が竣工、18日から本格操業に入る。現在、石狩食品工場(石狩市新港西2丁目)で生産しているこんにゃく、しらたきなど水物品と豆腐、揚げなど大豆加工品といった日配商品を生産、江別市内の物流センターを通じて全道109店舗に供給する。IMG_6493(写真は、完成した江別食品工場)

 江別食品工場は、江別市が造成した江別RTNパーク内に投資額26億円で昨年8月から宮坂建設工業が施工を進めていたもので、敷地面積は約6000坪、工場の建築面積は約2000坪。空調設備の主力熱源はLNGで排水処理にはオゾンを利用するなど環境に配慮した食品工場になっている。
 
 石狩食品工場のこんにゃく、しらたき、ところてん、もずくの水物品と豆腐、揚げの大豆加工品の生産ラインを移設して生産する。当面、年産約13億円分を各店舗に供給する。パート、アルバイトなど従業員は中国人技能実習生40人を含む120人で100人は石狩工場から異動する。操業時間は鍋もの需要が膨らむ冬期間が約20時間、それ以外の季節は約17時間の操業体制を組む。
 
 江別食品工場には、麺の生産ラインも石狩食品工場から移設し、スイーツメーカーも工場内に入れる予定。
 空いた石狩食品工場のスペースには、即食ニーズに対応した惣菜を中心とした工場に再整備する。カットフルーツ、カット野菜などのラインのほか、タレなど調味料も自前生産。焼きいもやベーカリーの専用ラインも作ることにしている。石狩食品工場は、野菜の前処理からキット製品、完成品までの一貫生産体制を築く。再整備に4億円を投じ、従業員数も中国人技能実習生の受け入れを増やすなどして対応する。
 
 江別市内には、コープさっぽろが自前化した物流会社、北海道ロジサービスのセンターがあるほか、段ボールなどの再資源化を行うエコセンターなども集積しており、今回の江別食品工場の稼働で江別市はコープさっぽろのバックアップ拠点として重要度がより高まりそうだ。


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