ダイイチ(本社・帯広市)は、食品卸の三菱食品との取り引きを1年ぶりに再開した。同社は、イトーヨーカ堂(同・東京都千代田区)と資本業務提携したのを機に三菱食品との取り引きを止めて三井食品などに切り替えていた。三菱食品との取り引き額は当面は年間10億円程度で三井食品が今後もメーンになることは変わりない。IMG_4287(写真は4月10日にオープンしたダイイチ恵み野店)

 ダイイチは、2013年7月にイトーヨーカ堂と資本業務提携を結び、現在はヨーカ堂が約30%の株式を保有している。商流と物流の共通化による粗利益率改善を目的に、食品卸をヨーカ堂のメーンである三井食品に昨年1月から切り替えた。
 
 これによってダイイチのメーン卸だった三菱食品の取り引きはなくなり、ドライ商品やグローサリー商品(生鮮以外の一般食品類)の仕入れはイトーヨーカ堂と共通化、三井食品のほか国分、スハラ食品などとの取り引きになっている。
 
 今回、三菱食品との取り引きを再開したのは提案力などを含めた総合判断によるものとみられ、イトーヨーカ堂の商流に全面切り替えするオペレーション転換ではなかったようだ。ダイイチによると、「当面は年間10億円規模」としており三井食品をメーンに置くことは変わりないものと見られる。
 なお、三菱食品はコープさっぽろとの取り引きも復活させたほかアークスの冷食関連の取り引きも増やしている。


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