食品スーパー、ダイイチ(本社・帯広市)の4月度売上高前年比が1日公表されたが、昨年4月の消費増税による『反動減の反動増』で既存店は110・1%と2ケタ増になった。4月10日には札幌圏5店舗目の恵み野店(恵庭市)が加わって全店売上げは115・5%と大場増になった。IMG_4297(写真は、4月10日にオープンした恵み野店の店内)

 ダイイチは道内上場食品スーパーとして最初に月次情報を公表している。3月の売上高は、昨年3月にあった消費増税前の駆け込み需要の反動で前年を割り込んだが、4月は昨年の反動減があったため今年は伸びることが予想されていた。
 
 蓋を開けると同社の既存店は2ケタ増。2ケタ増は前9月期から見ても最大の伸び。また、新店も寄与して全店売上高は15・5%の大幅増。『反動減の反動増』に弾みが付いたようで、新店の出店タイミングとしてはこの流れにピッタリあったと言えそう。
 
 部門別の売上高前年比は次の通り。
■青果 110・8%
■水産 115・1%
■畜産 117・9%
■惣菜 112・9%
■デイリー 111・5%
■一般食品 119・4%
■日用雑貨 117・5%
■その他 122・6%4
 消費増税後に落ち込んでいた日持ちのする一般食品や日用雑貨の売れ行きが戻っている。
 なお、客数は前年の4月と比べて108・9%、客単価は106・1%になった。ダイイチの売上高は他社の先行指標と言える位置づけで、4月度のスーパー売上高は各社とも総じて好調だったと予想できそう。


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