アークスグループの道南ラルズ(本社・函館市)は、年内にも七飯(ななえ)町に「スーパーアークス」の新店舗をオープンさせる。同社は同町で「ラルズマート七飯店」を営業しているが店舗面積が小さく老朽化も進んでいるため、移転新築して最新の業態を取り入れた店舗にする。IMG_4684(写真は、道南ラルズが取得した七飯町のパチンコ店。この場所にスーパーアークス店舗を建設する)

 道南ラルズは、既に昨年末に現在の店舗がある場所から約700m函館寄りの旧国道5号線沿い、七飯町鳴川4丁目に約1000坪の土地を取得している。パチンコ店「ドルフィン」の跡で現在も建物は建っており、間もなく大規模小売店舗立地法の店舗新設届出を行い、建物を取り壊して新店の建設に入る。
 
 大店立地法届出から8ヵ月程度でオープンするのが一般的で、同社も早ければ年内に、遅くても1月中にはオープンに漕ぎ着けたい意向。新店舗の開店に伴って旧店舗は閉店する。
 
 新店の「スーパーアークス七飯店」は、同社が昨年12月にオープンさせた函館市大縄町の「スーパーアークス大縄店」で取り入れたスタイルを踏襲する。
 生鮮食品では、地場の青果や鮮魚を提供、惣菜売場では量り売りコーナーを導入、店内で焼き上げるインストアベーカリーの売場では弁当、おにぎり、ドリップコーヒーなどがすぐ買える「お弁当宝島」コーナーやその場で食べられるイートインコーナーも設置する。
  
 また、レジにはスピードセルフレジを導入、商品スキャンは店舗のレジ係が行い支払いはお客が精算機で行うシステムで混雑を防ぐ方法も取り入れる。売場面積は約650坪になりそう。
 
 渡島・檜山管内では、ダイエーやグルメシティの店舗がイオン北海道、マックスバリュ北海道の店舗として9月に継承され屋号も変わり、グルメシティ店舗の一部はディスカウント業態の「ザ・ビッグ」に変更する可能性もある。また、コープさっぽろはグループの魚長を含めて27店舗を展開している。道南地域で「アークス」、「イオン」、「コープ」の3グループ間の競争はますます激しくなりそうだ。
IMG_4690(写真は、ラルズマート七飯店)


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