ダイエーの北海道地域のGMS(総合スーパー)事業とSM(食品スーパー)事業がそれぞれ会社分割されGMSはイオン北海道、SMはマックスバリュ北海道が9月1日に承継することでダイエーと2社がそれぞれ基本合意した。ダイエーの九州、本州地域でも同様の運営承継に関する基本合意締結が交わされており、イオン北海道はダイエーの道内9店舗、マックスバリュ北海道は道内7店舗を承継する。譲渡価格等は今後資産の再査定(デューデリジェンス)を行って決める。(写真は、承継されずに閉店されるダイエー岩見沢店)IMG_3530

 2013年8月末にダイエーがイオンの連結子会社になってから、イオン北海道、マックスバリュ北海道、いちまる、ダイエー北海道本部と4社会を結成している。15年1月にイオンの完全化子会社になってからはダイエーの業態別分割承継に向けて検討されてきたが、今回の基本合意により9月以降は北海道のイオングループのブランド認知向上と小売業ナンバーワンシェアに向けた事業基盤の確立を図る。また、物流の集約・効率化によるコストシナジーや商品調達力におけるスケールメリットなどを活かし、好立地にあるダイエー店舗の活性化や販促一体化による営業力の強化、再構築に伴うシナジーの創出地域一体に進めていく。
 
イオン北海道が承系するのは次の9店舗。
・ダイエー琴似店
・ダイエー新さっぽろ店
・ダイエー麻生店
・ダイエー東札幌店
・カテプリ新さっぽろ
・ダイエー栄町店
・ダイエー滝川店
・ダイエー湯川店
・ダイエー上磯店
 
マックスバリュ北海道が承継するのは次の7店舗
・ダイエー札幌円山店
・グルメシティ柏木店
・グルメシティ深堀店
・グルメシティ弁天店
・グルメシティ万代店
・グルメシティ富川店
・グルメシティ八雲店
  
 パートや従業員は継続雇用になるが、店舗名はイオンとマックスバリュに順次切り替わる。
 イオン北海道はダイエーの店舗と立地場所が違うため相互補完関係が出てくる。マックスバリュ北海道も函館地区で2店舗のみだったが、一挙に6店舗増え8店舗になる。
 
 なお、ダイエー札幌円山店は、マルヤマクラス内の食品売場のテナントでダイエーのSM事業に入るためマックスバリュ北海道が承継する。昨年開店50年を迎えたマックスバリュ北海道が運営する「札幌フードセンター円山店」は閉鎖される可能性がある。
 
 3月27日にオープンしたイオン旭川駅前はイオン北海道初の新しい生活スタイルを発信するイオンスタイルストアの店舗。今後、ダイエー店舗の活性化にもノウハウを生かしてイオンスタイルストアへの転換を進める。なお、承継されないのはダイエー岩見沢店とグルメシティ棒二森屋店の2店舗。



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