イオン北海道(本社・札幌市)は、20日からイオン8店舗で生ごみダイエットができる札幌発の「生ごみ水切り器」の販売を始めた。昨年12月、札幌市と共同で無料配布したところ、好評だったため1個900円(税抜き)で一般に販売することにした。
 
 札幌市環境局は、毎日の生活から排出される生ごみを減らすキャンペーンを昨年8月から12月にかけて実施。家庭で手軽に取り組めるのが生ごみの水切りで、市は札幌市立大学、アッシュコンセプト、岩谷マテリアルとの産学官共同研究により札幌発の水切り器を開発。家庭での水切りを普及させようと、昨年末にイオン札幌桑園店で上田文雄市長とイオンチアーズクラブ(小中学生が環境について学ぶクラブ)のメンバーが無料配布、好評だった。
 この水切り器は、生ごみを入れて上部を閉じ、ギュッと絞るだけで水分を取り除けるため家庭で手軽に10%の減量ができる。このため“生ごみダイエット”の決定版ともされる。
  
 札幌市によると家庭から出る生ごみは燃やせるごみの44%を占め、紙類(30%)、プラスチック類(10%)、布類(8%)と続く(2012年度)。各家庭から出る生ごみを10%ずつ減らせば有料指定袋や焼却エネルギーの節約に繋がる。
 製造するのは岩谷マテリアルで価格は900円(税抜き)。サイズは折りたたみ時が幅176mm、奥行き79mm、高さ197mmで使用時はそれぞれ176mm、137mm、168mm。カラーはグリーンのポリプロピレン製。
 イオン北海道は20日から、札幌の桑園店、平岡店、苗穂店、元町店、発寒店、藻岩店、西岡店と手稲山口店で販売している。


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