札幌の都心から6㌔㍍という地理的優位性を生かして、英国のロンドンシティ空港の成功事例に学ぶ『丘珠空港活性化シンポジウム』が9月11日午後1時半から札幌市中央区の京王プラザホテル札幌で開催される。新千歳空港のセカンダリー空港として丘珠空港の有効活用は、札幌市のまちづくりに活力を与え北海道経済の発展に大きな役割を果たすと期待されている。シンポジウムでは、前観光庁長官の溝畑宏氏やフジドリームエアラインズ代表取締役の鈴木与平氏などが丘珠空港の活性化を提言する。(写真は、札幌丘珠空港ビル)
 
 丘珠空港は、国際線ターミナルビルを新設したりLCC(格安航空会社)の相次ぐ就航で北のゲートウェイの役割をますます高めている新千歳空港のセカンダリー空港として不可欠な要素を持つ。札幌の都心からわずかに6㌔㍍しか離れておらず地理的優位性があるにも関わらず、現状は唯一就航するHAC(北海道エアシステム)の経営不振もあって活性化への取り組みは遅れている。このままでは、HACの航空機の更新時期が来る10年ほど後には、滑走路延長問題も含めて存続の岐路に立つのは確実。
 
 今回のシンポジウムは、英国ヒースロー空港のセカンダリー空港として丘珠空港と同じ1500㍍の滑走路でありながら成功しているロンドンシティ空港を例に、丘珠空港のポテンシャルや可能性について提言や議論を深めるのが狙い。
 
 内閣府参与で前観光庁長官の溝畑宏氏が『北海道観光の魅力を活かせ』、フジドリームエアラインズ代表取締役で鈴与社長の鈴木与平氏が『丘珠空港の魅力と可能性』、関西学院大学経済学部教授の野村宗訓氏が『英国の空港ビジネスから学ぶ』をテーマにそれぞれ講演する。また、3講師をパネラーに武山事務所代表取締役の武山泰典氏がコーディネーターを務めるパネルディスカッションも行われる。
 
 主催は、丘珠空港活性化シンポジウム実行委員会。参加費は2000円。問い合わせは、同委員会(電話011・787・7650、FAX011・787・7655)へ。


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