JR北海道(本社・札幌市中央区)の路線見直し問題は、国、道、JR北海道の3者協議がスタートし、今夏にも大まかな方向性がまとまる見通しだ。その援護射撃にもなりそうな人事がJR東日本(同・東京都渋谷区)で行われそうだ。DSC_5831(写真は、JR北海道本社)

 JR東日本の社長人事は、6年サイクルで行われているようで、清野智会長(70)は2006年4月から12年4月まで社長を務め、現社長の富田哲郎氏(66)は12年4月から今年4月で丸6年になるため後進に譲る可能性が高く、その有力候補に深澤祐二副社長(63)が挙げられている。

 深澤氏は、1978年国鉄入社、87年に分割民営化でJR東日本に入り、以降、06年6月取締役、08年6月常務、12年6月副社長と順調に出世を重ねてきた。17年6月から社長補佐に就任している。JR西日本では既に一昨年6月に78年国鉄入社組の来島達夫氏(63)が社長に就任しており、JR東日本が78年組に交代するのは時間の問題。
 深澤氏は、北海道出身で高校は函館ラサール。道産子で故郷、北海道への愛着は強いと見られ、社長に就任すればJR東日本出身者2人をJR北海道の会長、副社長に出向させている同社の関与度をさらに深めていくものと見られる。
 
 路線見直し問題は、住民や自治体が絡む問題ゆえにJR東日本本体が関わることはできないにしても、広い知見から選択肢を用意することは可能。関与度が深まりそうなのは、北海道新幹線の札幌延伸に関わること。と言うのも、JR北海道は民営化以降、大規模なダイヤ改正を実施しておらず、スジ屋と呼ばれる列車ダイヤを引くプロが激減。北海道新幹線札幌延伸に向けたダイヤ大改正にはJR東日本に頼らざるを得ない面もある。さらに対組合交渉において新幹線開通に伴う配置換えという難題も待っている。JR東日本で深澤社長が誕生すれば、その効果はJR北海道にも及んできそうだ。


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