IMG_9460 小樽市と北洋銀行は、小樽市の産業振興などを目的にした連携協定を締結、23日に北洋銀本店で調印式を行った。北洋銀は小樽市が発祥の地で公金の収納や支払いを担当する指定金融機関でもあり密接な関係。企業誘致や観光振興、PFI(公共事業への民間資金活用)などで連携協力していく。北洋銀は札幌市やニセコ町、倶知安町などとも同様の協定を結んでおり「連携の輪を広げて相乗効果を出し地域経済の活性化に寄与したい」(石井純二頭取)と語った。(写真は連携協定調印後に握手する小樽市中松義治市長=右と北洋銀石井純二頭取)
 
 本店7階で行われた調印式には、小樽市役所幹部や北洋銀幹部ら約10人が集まり中松義治市長(67)と石井頭取(62)が協定書にサイン、握手して協定書を交換した。
 
 北洋銀は1917年に北洋無尽として小樽市で設立されたことから関係は深い。北洋銀が営業譲受した北海道拓殖銀行は64年に指定金になり来年が50年の節目を迎える。また、中松市長は元拓銀行員で破綻時には小樽支店長、新生北洋銀になってから小樽中央支店の初代支店長を務め、石井頭取の先輩にもあたる。
 
 北洋銀がものづくり振興を目的に札幌で開催している「テクノフェア」や国内銀行としては最大規模の食の商談会として東京で開催している「インフォメーションバザール」には小樽市を含めた後志地区の企業・団体が出展したり、小樽市が上海、香港で実施した商談会に北洋銀の現地事務所が協力するなど連携を図ってきたが、今回正式に連携協定を結ぶことで関係をさらに密にしていく。
 
 協定書への調印を終えた中松市長は、「小樽市の小規模企業の支援や観光客、企業誘致に北洋銀の情報網を活かした協力をいただきたい」と述べ、石井頭取は「小樽は食と観光が主産業。タイ直行便がデイリー運航になったこともあって観光客はリーマンショック以前を上回ってきた。さらに来年1月にはバンコクにAEAANビジネスセンターも開所してビジネス面でのつながりもより深くなる。こうした流れを小樽市にも呼び込むことで実効性の高い積極的な取り組みをしたい」と応えていた。
 
 11月には小樽市が大阪で企業立地セミナーを開催することになっており、これが初のコラボ・イベントになる。


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