北洋銀行の吉野次郎顧問(69)が6月末に退任する見通しだ。吉野氏は、北洋銀行と合併した札幌銀行頭取を務め合併後は代表権のある副会長を経て2011年6月から顧問に退いていた。吉野氏は、北海道ゴルフ連盟会長のほか07年2月から北海道の名門ゴルフ場、札幌ゴルフ倶楽部理事長にも就任している。
 
 吉野氏は、1943年10月生まれ。66年3月に北大農学部卒、同年4月に北海道相互銀行(札幌銀行)に入行。94年6月に取締役に就任、97年5月常務を経て98年6月に頭取に就任した。

 札銀は代々、北海道拓殖銀行出出身者が頭取を務め、吉野氏は生え抜きで初の頭取となった川西徹氏の死去を受けて就任した生え抜き2代目の頭取だった。
 
 その後、01年4月に札銀と北洋銀が持ち株会社、札幌北洋ホールディングスを設立、吉野氏は副社長に就任。08年10月にホールディング体制を維持しつつ北洋銀と札銀が合併し吉野氏は代表取締役副会長として職務にあたった。その後、11年6月に顧問に退いていた。
 昨年10月には子会社の北洋銀行が親会社の札幌北洋ホールディングスを吸収する形で存続会社になった。
 なお、札銀出身者で北洋銀役員を務めているのは関川峰希常務(54)がいる。


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