新年度に入った4月2日、道内の多くの企業などで入社式が行なわれた。この日、北洋銀行も午前10時から北洋大通センター6階の会議室で入行式を行ない、採用された119人が社会人としてスタートを切った。(写真は、新入行員を代表して決意を述べる近田卓哉さんと石井純二頭取=左と本・支店の店頭に掲示されている石井頭取のポスター)
  
 入行式では、最初に新入行員が一人ずつ紹介された後、勢揃いした新人を前に4月1日付で新頭取に就任した石井純二氏が登壇。石井頭取は「私もこの挨拶が新頭取として初仕事」と語りかけ、北洋銀行の沿革などを説明しながら「業務を通して当行の信用力の向上に努めてほしい。そしてサービス業の心を持って、果敢に挑戦する姿勢を失わないでもらいたい」と歓迎の言葉を述べた。
 
石井頭取が新入行員に贈った言葉は江戸時代の儒学者、佐藤一斎の『少にして学べば、壮にして為す。壮にして学べば、老にして衰えず。老いて学べば、死して朽ちず』。
「私は謙虚にして絶えざる向上心こそが人を成長させ、仕事を面白くさせる鍵だと思っている。100周年を迎える2017年には、中堅行員として次の時代を牽引するリーダーの役割を担うことを期待する」と石井頭取は自身の経験を交えながら、学び続けることの大切さを訴えた。
 
 新入行員を代表して近田卓哉さんが「北海道のリーディングバンクである北洋銀行に課せられた使命を果たしていくのは、ここにいる私たち一人ひとりであるという気概を持ち、学生時代に培った熱意、誠実さをいかんなく発揮することで“お客さまに選ばれる銀行”の実現に努めて参ります」決意表明した。
 
 北洋銀行の本・支店の店頭では、この日から石井頭取の写真が入ったポスターも掲示された。『100年目の未来へ 動き出す』と記された文章は、石井頭取が自ら手を入れて書いたもの。
 
 北洋銀の首脳は、「入行式で石井頭取は100周年の2017年には公的資金を返済することも表明したが、新入行員たちに約束したことの意味は大きい。石井頭取は自分の言葉で語りかけたり文章を書いたりするが、内心から出てきた言葉は心に届くものだ」と語っている。


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