北洋銀行(本店・札幌市中央区)は24日、札幌市中央区の北洋大通センター4階セミナーホールで2017年度下期の「医療経営セミナー」を開催した。病院関係者など約50人が出席、『ハード、ソフトから考える医療機関の将来戦略』をテーマにした2人の専門家の講演を聴講した。20171024_133331(写真は、北洋銀行が開催した医療経営セミナー)

 北洋銀行は、医療機関のサポートを重点課題にしており、本部と支店を合わせた医療チームは17人の体制で対応している。医療経営セミナーは、医療機関が経営に関して知っておくべき最新の情報をタイムリーに専門家が解説するもので、年に数回実施している。

 24日のセミナーは、最初にデロイトトーマツグループ認定医療経営コンサルタントの根本大介氏が、『病院建設は「発注までの段取り」で勝負~計画段階でコストがほぼ決定する』をテーマに講演。病院再整備の心構えや流れ、進め方について話した。

 根本氏は「病院再整備を設計者やゼネコンの選定から考えるケースが多いが、発注前に考えなければいけないことがある。建て替えなくてもできること、建て替えないとできないことを整理しておく必要がある」と述べたうえで、「建て替えは病院固有の強みを飛躍的に伸ばすことができる一大イベント」などと説明した。

 続いて、デロイトトーマツグループミドルマーケットユニットのヘルスケア担当、小嶋誠也氏(税理士)が、『新認定医療法人制度を踏まえた経営継承』をテーマに講演した。

 新認定医療法人制度の認定期間は、今年10月1日から3年間で持分あり医療法人から持分なし医療法人の移行後6年間、運営の適正性要件8項目を維持していれば贈与税課税が行われない仕組み。全国で約4万8000の持分あり医療法人があって、そのうち2割は持分なし医療法人に移行している。新認定医療法人制度で残り8割の移行が進むか注目される。

 北洋銀行は、次回の医療経営セミナーを18年1月19日に予定している。テーマは『ダブル改定 徹底解説』で講師はデロイトトーマツグループ医療経営コンサルタントが担当する。