北洋銀行(本店・札幌市中央区)は12日、同行の地方創生の取り組み事例が金融機関の特徴的な事例として地方創生担当の内閣府特命担当大臣の表彰を受けた。この日、内閣府で石井純二頭取が山本幸三大臣から賞状を授与された。北洋銀行①(写真は表彰を受けた石井純二頭取=左と山本幸三担当大臣。北洋銀行提供)

 北洋銀は、2015年からルートエフ(東京都港区)、北海道二十一世紀総合研究所と共同で各自治体の税務データを活用して、域内付加価値の現状を把握するとともに市町村の産業上の強みと弱みを把握する手法の開発を進めてきた。それを利用することで地方版総合戦略の策定を支援することが可能になり、今回地方創生に資する特徴的な取り組み事例として表彰を受けることになった。

 伊達市と網走市をモデル都市としてこの手法を使った成長戦略を提案して地方版総合戦略策定に活用してもらった。伊達市は多品種栽培という特徴がある農業の付加価値拡大と同市の強みである医療福祉を軸とした事業展開、網走市については強みのある食品加工分野の強化と販路拡大をそれぞれ提案した。
 同行では、伊達市の地元農産物ブランド化推進に向けた直売会事業をサポートしたほか、網走市の農作物の販路拡大などビジネスマッチングを実施して地方版成長戦略の具体化にも協力している。

 北洋銀、ルートエフ、北海道二十一世紀総研の3社は今後、主要都市を中心とした広域経済圏の分析に取り組んで発展・連携を推進するほか、主要都市のサンプルを増やして比較分析による強み・弱みを把握して同規模市町村との比較モデルの構築を進めていく。

 金融機関の地方創生に資する特徴的な取り組み事例としては、このほか空き店舗・家き家の活用、観光地域づくり、農林水産業の成長産業化などもある。