北洋銀行(本店・札幌市中央区)は3月31日、先端的な研究や技術開発で成長性のある企業に投資する『北洋イノベーションファンド』を通じてIoT(モノのインターネット)ソリューションベンダーのエコモット(同・同)に2882万円を出資した。同ファンドからの投資案件はこれで25件となり累計出資額は4億5542万円になった。札証事業計画発表会 013(写真は、入澤拓也社長)

 エコモットは、2007年2月設立で、24時間遠隔監視システムなどモバイル機器を使った省エネ化、省力化を提案する市場で新しいビジネスモデルを創造してきた。これまでにロードヒーティング融雪監視システムや建設現場のICT活用サービスなど道路、建設、防災の市場での運用実績を積み重ねている。
 
 また、ユーザーが使用している既存のセンサーや機器設備、システムをインターネットに繋いで簡単に管理できるIoTプラットフォームである『FASTIO(ファスティオ)』は、Iot市場拡大で大きな成長が見込める。
 
 北洋銀はこうした同社の成長性を評価して『北洋イノベーションファンド』を通じて出資を決めた。同ファンドは、石井純二頭取が就任した12年4月に総額5億円で組成。無議決権の種類株式での出資のため金融機関の出資制限である5%を超えられるのが特徴。同ファンドは1社3000万円以内と決めており、エコモットへの出資は上限に近い。同社の現資本金は5350万円、北洋銀の出資比率は約35%になる。
 
 エコモットの創業者である入澤卓也氏(35)は、札幌平岸高校卒業後の1999年に映画監督を夢見て渡米。シアトルでの勉強中に米国でITの洗礼を受け、ITにのめり込み22歳で帰国。当時、携帯電話向け音楽コンテンツを制作していたクリプトン・フューチャー・メディア(本社・札幌市中央区)に入社。
 
 入澤氏が作ったコンテンツは爆発的ヒットとなったものの、社会に役立つものづくりへの情熱が沸々と湧き退社。たまたま手がけた携帯電話を使ったロードヒーティング操作で独立後の方向が決まったという。モバイルを使ったIoTソリューションベンダー『セコム』が目標だという。