北洋大通センターの商業施設「大通ビッセ」が、9月23日に全面オープンする。これまでは地下と1階部分が5月初めに部分オープンしていたが、2階から4階までがすべて埋まりグランドオープンを迎える。
2階には、革製品のソメスサドルや喫茶店、3階は美容室「HAIR&NAIL MIYA」、携帯電話と雑貨販売の「ドコモショップ」など、4階はこれまでススキノの東急インに入っていた「すし善」、美唄のそば店「こはれ」、海鮮炉端の「炙屋」などが入る。


この日は午前10時のオープンに先立ってセレモニーが行われるが、実は別の意味で注目が集まっている。それは、北洋銀行の高向巖会長と横内龍三頭取が2人揃って出席しセレモニーのホスト役になるからだ。
経済界や北洋行内では、高向会長と横内頭取の間がしっくりといっていないのではないかと訝る声がある。仕事上で仲が良いとか良くないというのは業務遂行には無関係だが、お互いの疑心暗鬼が広がれば、それは正常な姿とは言えない。同じ日銀OB同士、出身組織の軋轢があるわけでもない。
それでも、不仲説が広がるのは、2トップが揃って行事に参加する機会が少ないからだ。事実、北洋大通センターで北洋大通支店の開業と大通ビッセが部分オープンした5月6日のセレモニーには、横内頭取が北洋銀行を代表して出席、高向会長の姿はなかった。
先行オープンのセレモニーとは言え、北洋銀行が旧北洋ビルから北洋大通センターへ移転する歴史的スタートの時である。会長の姿が見えなかったのは、関係者の間で“不仲説”をますます助長したのは確かだった。
それを意識してか、それ以降は2トップが揃って行事に参加する機会が増えている。8月末に札幌コンベンションセンターで開かれた「ものづくりテクノフェア」でも2人は揃って開会式に出席、経済関係者をやや安心させた。
そして、今回の大通ビッセのグランドオープンでも2トップが顔を揃える。また、この日には同センターが竣工して以来、足を運んでいない武井正直前会長も出席する可能性があるという。猛暑に見舞われた札幌もようやく秋めいて来た。
北洋の頭取3代が相まみえれば、経済界関係者や北洋行員の心には実りの秋に相応しい豊饒感が広がるだろう。
(写真は、北洋大通センターの駅前通側にある大通ビッセ)