札幌証券取引所は3日、札証アンビシャス市場に上場している北の達人コーポレーションと札証本則市場の武田薬品工業の個人投資家向け説明会を開催した。北の達人コーポレーションの木下勝寿社長は「年商100億円を目指す」と語り、武田薬品の岩室文子コーポレートコミュニケーション部課長代理は「これからは新興国に力を入れていく」と戦略を説明した。(写真は、個人投資家に向けて話す北の達人コーポレーションの木下勝寿社長)
 

 北の達人は、道産素材を使った健康食品のネット販売で事業を拡大、今年5月末にアンビシャス市場に上場。木下社長は、「便秘やアトピーに対応する2つの健康食品で年商10億円を稼ぎ出している。ニッチなマーケットを生み出してトップシェアを取る戦略は今後も堅持していく考えで、10億円のマーケットを10分野作ることで年商100億円を目指していきたい。大手が参入せず競合の少ないマーケットで高いシェアを取る方法なら決して机上の空論ではない」と力を込めた。
 
 また、武田薬品の岩室氏は、スイスや米国で医薬品会社のM&Aを推進、「投資家は不安に思っているかもしれないが、世界で戦える基盤が整った」とし、世界70ヵ国をカバーできる体制で世界順位も16位から12位に上昇。画期的新薬の創出を急ぐとともに新興国マーケットにも力を入れていく戦略を強調した。「後発医薬品メーカーの台頭が懸念され株価はかつての8000円から半分の4000円程度に下がっている。世界で戦える体制も整い、今後株価は順調に推移していくだろう」と集まった個人投資家約80人に訴えかけた。


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