札幌証券取引所は、アンビシャス市場の上場基準を緩和したことに伴い、証券関係者や監査法人などの市場関係者を対象に「市場改革説明会」を11日に開催した。約50人が参加し、札証上場審査担当者による具体的変更内容の説明が行われた。(写真は、札証で開催された市場改革説明会)
 
 同取引所は、今年6月に上場基準を見直し、株式公開のハードルを下げた。具体的には、アンビシャスのコンセプトを『近い将来に札証本則市場へのステップアップを視野に入れた中小・中堅企業向けの育成市場』と位置づけ、上場時における時価総額の廃止や株主数を緩和するとともに、これまで高い成長性を見込める企業だけを対象にしていたことから安定的成長を続けている企業にも門戸を広げるようにしている。
 
 安定的成長とは、2期連続で5000万円以上の営業利益を確保していることで、道内の中小・中堅企業にも上場チャンスが大きく広がるようにした。
 
 札証では、22日に公開を目指す企業を対象にした「市場改革」セミナーも開催する。上場会社社長による体験談としてアンビシャス上場の北の達人コーポレーション木下勝寿社長が、『金なしコネなし状態でたった一人で北海道にやってきて起業し、10年で上場した話』と題して講演するほか、キャリアバンクの佐藤良雄社長も『本音で語る上場の意味と価値』について講演する。セミナーの問い合わせは、同取引所総務部(電話011・241・6171、FAX011・251・0840)へ。



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