札幌市中央区大通東1地区の再開発事業の方向性が明らかになった。現在、北海道電力本社や北海道中央バス札幌バスターミナルなどがある約1・5haのゾーンで、2029年度に北電本社やホテル、オフィス、バスターミナルで構成される高層複合ビルを竣工させる構想。総事業費は500億円を超える規模になりそう。IMG_5485(写真は、再開発構想が進んでいる大通東1地区。右の建物が北電本社、左奥が北海道中央バスの札幌バスターミナル)

 市は、大通と創成川が交差するゾーンを「創世1・1・1区(さんく)」として地権者と共に再開発する計画を進めている。その一つとして北1西1地区に高層複合オフィスビル「さっぽろ創世スクエア」が竣工、10月7日には札幌文化市民芸術劇場を中核施設にした札幌市民交流プラザもオープンする。大通東1は、これに続く「創世1・1・1区」の再開発事業で、30年度に札幌延伸が実現する北海道新幹線の開通にタイミングを合わせて整備する方向。
 
 このほど、市は再開発のモデルを市議らに提示、地権者との協議を進めていくことにした。市が示したモデルは、①高さ123m、地上26階地下2階、総事業費530億円②高さ143m、地上31階地下2階、総事業費590億円の2モデル。いずれの案も北1条側に建物を建設して、現在北電本社があるゾーンは公共広場として市が整備する考え。地権者は年内にも再開発準備組合を設立して2案をベースに具体的協議を行い、数年後には再開発組合を結成して29年度竣工を目指す。
 なお、大通西1もNHK札幌放送局が数年後には移転するため再開発が計画されており、老朽化が進んでいる現市役所本庁舎の移転候補地になる可能性もある。



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