大東エンタープライズ(本社・札幌市中央区)は、チェーン展開している炭焼ステーキ店「BEEF IMPACT」の「苫小牧店」と「室蘭店」を8日に同時開業した。一方、「いきなり!ステーキ」は10日に「帯広店」をオープンさせ十勝圏での利用客を増やす。2018年に入り、ステーキを巡る地場VS.東京の出店競争が熱を帯びている。IMG_3520(写真は、8日に開業した「BEEF IMPACT室蘭店」)
IMG_3523(写真は、同日開業した「BEEF IMPACT苫小牧店」)

 大東エンタープライズは、2014年11月に「BEEF IMPACT狸小路店」(札幌市中央区)をオープンさせた。炭焼ステーキ専門店として利用客が増え15年は「平岡店」(清田区、7月)、「ル・トロワ店」(中央区、9月)、16年は、「川沿店」(南区、12月)、17年は「手稲前田店」(手稲区、7月)、「篠路店」(北区、12月)を出店してきた。

 18年に入ってからはフランチャイズ展開も開始、3月に「千歳店」(千歳市)、4月に「イオンモール札幌苗穂店」(東区)、7月に「江別店」(江別市)を矢継ぎ早にオープンさせた。

 8日に開業した「苫小牧店」は、イオンモール苫小牧店1階、「室蘭店」は登別市鷲別6丁目の国道36号線沿いで3年前に閉店したラーメン専門店「いさな」跡への居抜き出店。この2日前には、初の本州店舗である「松戸店」(千葉県松戸市)も出店しており、今年だけで早くも6店舗と全12店舗の半分を占めるスピード出店を達成した。

20180731_093932(写真は、開店準備が進む「いきなり!ステーキ フレスポ帯広稲田店」=2018年7月31日撮影)

 一方、「いきなり!ステーキ」は、ペッパーフードサービス(本社・東京都墨田区)が展開している厚切りステーキ専門店で、北海道1号店は、16年12月にオープンしたイオンカテプリ(札幌市厚別区)地下2階フードコート内の「新さっぽろカテプリ店」。同月には札幌中心部に「札幌南店」(中央区)を出店。その後1年間は出店ゼロだったが、18年に入ってからは一気に店舗を増やしていく。3月にイオンモール札幌発寒3階に「イオンモール札幌発寒店」(西区)とアリオ札幌1階に「アリオ札幌店」(東区)をオープン。
 
 5月には函館市内のショッピングセンター、フレスポ函館戸倉内に「フレスポ函館戸倉店」と旧サンクス苫小牧明野店跡に「苫小牧店」、6月には「札幌駅前店」(中央区)、7月には初の道東店舗である「釧路店」(釧路市)、そして8月10日には「フレスポ帯広稲田店」(帯広市)を開店させ、道内9店舗体制を一挙に築いた。ちなみに「いきなり!ステーキ」は帯広店で全国303店舗目になる。
 
 18年に入ってから両ブラントは競うように店舗網を広げ始めた。8月段階で「BEEF IMPACT」は6店舗、「いきなり!ステーキ」は7店舗とこれまでの出店ペースから考えても爆発的増加と言える。両ブランドの出店は9月以降も続きそう。地場vs.東京のステーキ店ブランド競争という面でも道民の注目を引きそうだ。


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