札幌証券取引所は29日午後3時30分の取引終了後に大納会を開催した。証券会社の関係者など約30人が参加、活況だった札証の1年を締め括った。IMG_0004(写真は、大納会で挨拶する札証の小池善明理事長)

 札証では、今年2月にダイレクトマーケティング事業を展開する「フュージョン」(本社・札幌市中央区)、6月にIoT企業の「エコモット」(同・同)がそれぞれアンビシャス市場に新規上場したほか、引き続き同市場のRIZAPグループ(同・東京都新宿区)が活況だった。また、単元株の統一で株式分割をしたのが5社、大型増資をした会社もあった。

 この結果、2017年の売買高は1億6772万1200株で16年より1億438万1900株増加、2・6倍になった。売買代金も2958億億円と16年比5・7倍になり、1995年に付けた最高の3075億円に近づき過去3番目になった。

 大納会の挨拶で小池善明理事長は「札証単独上場の平均株価は、年初より約40%上昇、4年連続上昇基調で終えた。活況に支えられて札証の収支も今年度は5年連続の黒字になる見通しだ」と話した。
 続いて日本証券業協会北海道地区協会地区会長の松浦良一・上光証券社長が、「全国に札証の存在感をアピールできた1年だったと思う」と述べ、参加者全員で乾杯。その後、札証関係者の発声で手締めを行い、大納会を終えた。


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