ロイズコーヒーユニオン(札幌市中央区)が運営している「ろいず珈琲館旧小熊邸」(中央区伏見5丁目3―1)が19日で閉店する。藻岩ロープウェイ下にある歴史的建造物を利用した店舗で、1998年から運営していた。IMG_0272(写真は、ろいず珈琲館旧小熊邸)
IMG_0261(内部は幾何学的な照明器具や小窓、窓飾りが印象的=写真)
IMG_0355(市民や観光客に親しまれている=写真)

 ロイズコーヒーユニオンは、84年に設立され同年7月に1号店としてレンガ造りの倉庫を利用した「ろいず珈琲西岡店」(豊平区西岡4条10丁目7―1)をオープン。98年9月から「旧小熊邸」の営業を始めた。
「旧小熊邸」は、1927年に北海道帝国大学小熊捍(まもる)教授の自邸として建築家、田上義也氏の設計で建築された。ちなみに田上氏は62年北海道銀行本店ビルも設計している。

 98年に現在地に移築され同社が珈琲店として運営してきた。旧小熊邸は、さっぽろ・ふるさと文化百選、札幌景観資産第4号にも選定されている。ロープウェイ乗り場から近く、窓から札幌の街並みを望めるため、市民や観光客から親しまれていた。
 同社は19日で旧小熊邸を閉店し、発祥の地で現在は焙煎工場、社員研修センター、珈琲教室などに利用している旧西岡店を珈琲店として年内にオープンさせる。旧西岡店も札幌景観資産第16号に認定されており登録有形文化財でもある。
IMG_0310(写真は、年内にオープンするレンガ造りの旧西岡店)

 同社は、「石山通店」(中央区南21条西10丁目)も閉店しており、西岡店再開までは、ウイングベイ小樽内の「小樽店」(小樽市築港11―3)のみの営業になる。


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