起業家の応援を通じて地域の活性化を図る「札幌地域クラウド交流会」が6日、札幌市北区の札幌市男女共同参画センターで開催された。5月に続いて2回目となる今回は、現在札幌で開催されているクリエイティブコンペティション「No Maps」との連携事業として開催。若手経営者や学生、行政、金融機関などから153人が参加、交流を深めた。
 主催は、実行委員会で北海道経済産業局、北海道、札幌市などが後援、北洋銀行、北海道銀行、札幌信用金庫、大地みらい信用金庫、北央信用組合、札幌中央信用組合、空知商工信用組合が協力、サイボウズ(東京オフィス・東京都中央区)が協賛した。IMG_8593(写真は、モバイクの木嵜基博氏を交えたクラウド勉強会)

 交流会に先立って開催されたクラウド勉強会では、8月から札幌市内の一部地域で始まったシェア自転車「モバイク」のアクティブ・ゼネラル・マネジャー木嵜基博氏と同社のインターンシップ学生で北海学園大学3年の長谷川寛氏、NPO法人北海道エンブリッジ代表理事の浜中裕之氏の3人が、『地域生活とIoT、若者チャレンジ』をテーマに鼎談。
 
 木嵜氏は、中国でライターをしていた女性が始めたシェア自転車『モバイク』が設立2年で世界8ヵ国、180以上の都市で利用されている現状や独自開発した耐久性の高い自転車などを紹介した後、「駐輪スペース確保のために各企業と連携しているが、不動産マンションオーナーと連携して駅から自転車で数分のシェアサイクル付マンションなどと売り出しているケースもある。また、利用履歴からエリアに来そうな利用者に飲食店のクーポンをダイレクトに打つこともできる」と波及効果を訴えた。
 
 浜中氏は「自転車を使うことによって足を運ばなかったところにも行けるためマチの新たな発見に繋がる」と話すと、木嵜氏は、「私たちの事業はマチづくりそのもの。利用者や地域の飲食店などに様々なサービスを展開していくことで交流が生まれ、より良いマチになっていくのでは」と結んだ。
 
 その後、クラウド交流会のメーンであるプレゼンタイムに入った。看護師とヨガインストラクターの資格を活かして事業展開を図るJewelry Belle代表の松橋沙江子さん、ゲストハウスで3ヵ月限定のカフェを経営している起業家志望18歳の久保玲奈さん、札幌西区小別沢で新規就農して畑の八百屋を目指すかわいふぁ~む代表の川合浩平さん、介護福祉士11年で現在もヘルパーとケアマネジメントの仕事をしつつ、バリアフリー情報に特化したグルメサイトやフリーペーパーを運営するスポットウォーキングさっぽろ代表の平間栄一さん、有名ではない知る人ぞ知る穴場情報を満載したサイトの立ち上げを計画している北海学園大人文学部3年高島涼介さんの5人が、1人3分の枠を使って事業内容の説明を行った。
IMG_8635(写真は、プレゼンターの5人。左から平間栄一さん、松橋沙江子さん、川合浩平さん、高島涼介さん、久保玲奈さん。右端は地域クラウド交流会を支援している北央信組の林伸幸理事長)

 参加者の投票で5人の順番を決め、参加費1000円の半分、500円を投票人数分だけプレゼンターは起業資金として受け取れる仕組み。投票方法もユニークで、第1から第6までの投票所は、起業家や若手経営者が受け持ち、参加者との会話や情報交換をしながら投票するようになっている。
 地域クラウド交流会は、全国31の市町村で開催されており今回の第2回札幌地域クラウド交流会は、全国で通算54回目の開催となった。行政や金融機関、若手経営者、起業家などがフラットな関係で出会える場として新たな起業文化を育みそうだ。
IMG_8638(各投票所を受け持つのも若手経営者たち。参加者が投票する際も会話を通じて様々な情報交換が行われる=写真)


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