北海道産のナマコがシャンプーやボティソープに――。道産ナマコを加工して食品向けに販売している海王物産(本社・札幌市西区)は、ナマコに含まれる美肌や洗浄成分に着目、このほどナマコ由来のヘアケア・ボティケア商品を開発、販売を始めた。IMG_6261(写真は、札幌商工会議所主催の新製品発表会に出品された海王物産のヘアケア・ボディケア商品の4点セット=2017年7月21日午後)

 海王物産は、道産ナマコを自社で仕入れ、加工・販売までを手掛けている。道産ナマコは他地域で獲れるナマコと違ってイボが大きく口当たりが良いため、中国料理の高級食材として重宝され、主に中国や香港に輸出されている。

 ヘアケア・ボディケア商品を開発するきっかけになったのは、同社の三輪翠社長がナマコを茹でた蒸気を浴びると肌がきれいになることに気付いたこと。ナマコには、コラーゲンのほか保湿成分のセラミドや洗浄成分のサポニンも含まれるため洗顔やシャンプーに最適なことが分かり、同社は試行錯誤のうえ商品化に成功した。

 道産ナマコのエキスのほかにマリンコラーゲンペプチドや北海道の海洋成分を3種類配合しており、シャンプー、トリートメント、ボティソープ、固形石鹸の4種類を商品化している。

 同社は、これら4種類をセットにして8200円から販売を始めた。販売先は主に中国向けで現地の商談会にも出展、販路を開拓する。同社によると関西産ナマコのヘアケア、ボティケア商品はあるが道産ナマコを使ったものは初めてという。


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