札幌の駅前通にあるファッションビル「ピヴォ」(南2西4)は、今夏から屋上ビアガーデンを始める。札幌の夏は短いため、ビル屋上を利用したビアガーデンは市民にあまり馴染みがなかったが、数年前から徐々に始まり人気になっている。IMG_4192 (2)(写真は、ファッションビル・ピヴォ)

 札幌でビアガーデンと言えば、大通公園を利用した「さっぽろ大通ビアガーデン」が良く知られている。1万3000席が用意され国内最大級の規模。札幌市民の多くはビアガーデンと言えば、“地べた”で呑むスタイルを連想する。

 しかし、関東や関西でビアガーデンと言えば、百貨店やショッピングセンターの屋上で呑むのが一般的。蒸し暑さか本州並みになってきた札幌でも、ここ数年、屋上ビアガーデンが徐々に人気を集めるようになってきた。大通・ススキノゾーンでは、「ラフィラ」(南4西4)や「ノルベサ」(南3西5)、「札幌パルコ」(南1西3)でも始まり年々お客が増えているという。
 こうした周辺ビルでの屋上ビアガーデンに刺激され、ピヴォでは今年から利用されていなかった屋上スペースを使ってビアガーデンを始める。席数は350でテーマは、「ザ・リゾート」。南国風の装飾を施し、南国料理をメーンに提供する。期間は6月23日から9月2日まで72日間のロングラン。営業時間は17時から24時まで。

 ファッションビルの多くは、物販の売れ行きが今ひとつの状況で反転のきっかけを掴もうと様々な企画を実施している。屋上ビアガーデンもそのひとつ。各ビル共に、ビールのように消費が泡立つことを願っているようだ。


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