日本郵便(本社・東京都千代田区)が札幌市東区東雁来(ひがしかりき)で建設を進めていた「メガ物流局」が竣工、23日に開局する。正式名は「道央札幌郵便局」(地域区分郵便局)で日本郵便が全国で進めている郵便・物流ネットワーク再編の一環。IMG_3523 (2)(写真は、開局する道央札幌郵便局)

 札幌市が造成を進めた東雁来土地区画整理事業。造成された広大な敷地を使った中核施設が、日本郵便のメガ物流局(東雁来8条3丁目2番1号)だ。札幌インターチェンジに近い立地も土地選定の決め手になった。2015年から始まった建設工事ではクレーンが何台も並び、出来上がりの巨大さを想像させるに十分だった。

 完成した建物は、縦がおよそ100m、横がおよそ200mのシンプルな長方形。落ち着いた外壁のカラーに赤の郵便マークが遠慮がちにマーキングされている。土地面積は約1万5500坪、建物は5階建てで基礎免震構造を取り入れ、延べ床面積は約2万1000坪。陸上競技のトラックがすっぽり入りそうな規模だ。

 ここでは、道央エリアの郵便、ゆうパックの区分業務のほか商品の保管、受注、梱包の倉庫作業から配送まで物流ソリューション業務も行う。機械処理率を高めることで生産性も向上させる。

 日本郵便は、こうしたメガ物流局を全国で整備しており、今年に入って2月6日に静岡エリア、4月10日には広島エリアのメガ物流局が稼働している。5月には新潟エリアでも開局する。
 人手不足と配送荷物の増加によって物流は需要に応じきれない状況が続いている。メガ物流局の稼働が全国で進むことによって、物流危機解消に向け一石が投じられることになりそう。


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