札幌市内の主要道路沿いに「江戸切りそば ゆで太郎」の看板が目立つようになってきた。昨年末には国道12号線沿いの札幌・白石本通19丁目に「白石本通店」がオープン、これで札幌市内7店舗になった。「ゆで太郎」は、2020年に向けて全国300店舗を計画しており、札幌でもさらに露出度が高まりそうだ。IMG_1675 (2)(写真は、江戸切りそば ゆで太郎白石本通店)

 麺類のフランチャイズ(FC)店で道内を先行しているのは「讃岐釜揚げうどん 丸亀製麺」。2005年にアリオ札幌(札幌市東区)に出店したのが最初のようで、昨年末にはイオンカテプリ新さっぽろ(札幌市厚別区)に「カテプリ新さっぽろ店」を出店して道内27店舗、そのうち札幌市内は13店舗になった。
 こちらも主要な道路沿いの路面店展開が中心で、大きな看板が特徴だ。アリオやイオンSC(ショッピングセンター)には、札幌3店舗、小樽1店舗の計4店舗を出している。

「ゆで太郎」の北海道1号店は、2010年の「南1条店」(札幌市中央区)。昨年は9月に「新川6条店」(同市北区)、12月に前述した「白石本通店」の2店舗をオープンさせた。ゆで太郎は、札幌市内のみの展開で現在は7店舗。7年で7店舗はややペースが遅いものの、市内での認知度は徐々に高まっている。

 会社規模からいうと、丸亀製麺のFC本部であるトリドールホールディングス(東京本部・東京都品川区、HD)は、丸亀製麺以外には焼鳥ファミリーダイニング「とりどーる」など数業種の外食FCを展開。東証マザーズから東証一部に上場、2016年3月期は売上高955億円、純利益は52億円という大企業。丸亀製麺の総店舗数は全国779店舗(16年12月末現在)にもなる。
 
 一方のゆで太郎のFC本部はゆで太郎システム(本社・東京都品川区)で、直営の「ゆで太郎」を出店したのは04年の東京「西五反田店」が最初。やや古いデータだが、15年12月現在で全国に直営52店舗、FC72店舗の合計124店舗、16年6月期の売上高は約50億円となっている。

 会社規模で両者の違いは大きいが、札幌市内の路面店だけを見ると、丸亀製麺9店舗に対してゆで太郎は7店舗で接近している。ゆで太郎は20年までに全国300店舗を目指しており、うどんとそばの違いはあるものの「札幌FC麺戦争」は熱くなりそうだ。


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