札幌市は、2030年度の北海道新幹線札幌開業に合わせた札幌駅周辺の整備基本構想をまとめた。核になるのは、市有地の北5西1街区(約4121坪)に建設する高層ビル。高さはJRタワーと同程度の170m級とし、国際水準の宿泊施設や高規格オフィスの誘致を民間と進める。札幌の活力と拠点性を示すランドマークを形成したい考え。IMG_0407(写真は、高さ170m超の高層ビル建設計画がある市有地の北5西1街区)

 市は札幌駅周辺の整備について、2010年に学識経験者らによって組織された札幌駅交流拠点再整備構想案策定委員会から12年4月に「再整備構想案」の提言を受けた。その後、北海道新幹線札幌延伸が前倒しされることになったことなどにより、民間活力を導入した早期の土地利用が必要としてJR札幌駅、南北の駅前広場、バスターミナルのある北5西2街区、駐車場として暫定利用中の北5西1街区を含んだ約17haを「札幌駅交流拠点先導街区」として昨年、整備基本構想案をまとめることにした。
 事業化を検討するにあたって公募型プロポーザルを実施、日本設計(本社・東京都新宿区)が整備基本構想案をとりまとめることになり、このほど市は構想案に対する意見の募集(パブリックコメント)を始めることにした。
  
 先導街区を、国際ビジネス・観光のハブ、札幌・北海道を象徴する都市空間、都心回遊・賑わいの起点となる顔として整備することとし、核となる北5西1地区にはJRタワーと同じ高さの高層ビルを建設。国際水準のホテルや多言語対応のコンシェルジュが常駐する情報窓口、高規格オフィスなどの入居を想定している。災害などの一時退避場所として活用可能な避難・滞在スペースも確保する考え。ビルは、最先端の環境配慮型建築とするほか環境首都のPRとなるようなデザインを取り入れる。
 
 現在、北5西2街区には札幌駅総合開発が所有運営する札幌エスタ(地下2階、地上10階)があるが、基本構想案ではエスタを解体、その跡に現在の都心バスターミナルを再整備する。北5西1、北5西2街区は市街地再開発事業を活用して市や国の補助金を支出する事業にする。
 また、地下歩行のネットワークを拡充するとともに地上にはペデストリアンデッキ(歩行者専用通路)も整備して回遊性を高める。北5西1街区の高層ビルを含めた先導街区は、北海道・札幌冬季オリンピック・パラリンピックの誘致を目指している26年には1期工事を完成させ、北海道新幹線札幌開業の30年度には2期工事も完成させる計画案になっている。

 市は、12月16日から1月16日までパブリックコメントを実施、基本構想案の意見を募集している。パブリックコメントの詳細は、http://www.city.sapporo.jp/kikaku/downtown/sapporoeki/sendougaikuseibi-sakutei.html


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