クラウド名刺管理サービスのSansan(本社・東京都渋谷区)は24日、札幌市中央区の札幌パークホテルで「ワークスタイルサミット」を開催した。同社の名刺管理サービスを導入している企業や官公庁などの事例を紹介、約80人が出席して名刺というアナログツールを組織でシェアしていくメリットに聞き入っていた。IMG_4860(写真は、富岡圭氏)
IMG_4871(写真は、パネルディスカッションに臨む福澤謙二郎氏=右端と今井裕氏=中央)

 ビジネスや様々な社会活動で名刺の交換は今もって続けられている。パソコン、タブレット、スマートフォンとあらゆるビジネスツールがデジタル化されていく中で、名刺は最後に残ったアナログツールと言える。
 
 Sansanは、この名刺に集約された名前や所属などアナログ情報をIT化して組織でシェア、部門間の壁を取り除いて柔軟でスピーディな意思決定ができるようなビジネス環境をつくることをミッションにしている。
 
 サミットでは、最初に同社の共同創業者で取締役・富岡圭氏が『ちょっと未来の働き方~名刺を企業の資産に変える~』と題して講演。富岡氏は、「名刺は顧客、パートナー、取引先、ステークホルダーなど人の情報が集約されており、人のつながりも表している。企業の資産はヒト・モノ・カネだが、管理しにくい名刺をデジタル化してシェア、企業など組織の資産にしていくのがSansanの仕事」と説明した。
 
 実際の取り組み事例も紹介され、日本郵便や三井物産など大手企業、徳島県庁など官公庁のほか、ボウリング場、マチの花屋などでも利用されて売上げアップに繋がっていることが報告された。
 また、展示会やマッチングフェアなどで出展者に1000枚を超える名刺が集まる場合でも、イベント会場でSansanの装置を持ち込んでその場でデータ化、翌日からフォローできるメリットも強調していた。「名刺は企業の課題解決につながる資産。人のつながりを組織がうまく活用することでちょっと未来の働き方ができる」(富岡氏)と締めくくった。
 
 その後、道内でSansanのクラウド名刺管理ソフトを導入している「かわにしの丘しずお農場」(士別市)の代表取締役・今井裕氏と人材紹介のリージョンズ(札幌市中央区)北海道カンパニー長・福澤謙二郎氏がパネルディスカッションしたほか、植松電機専務・植松努氏がゲストセッションで講演した。
 


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