ケーズデンキ月寒ドーム(北海道立産業共進会場、札幌市豊平区月寒東3条11丁目)が3月末で閉鎖される。1972年に竣工してから築44年になり老朽化が激しいためで、ドームに附帯する屋外展示場や憩いの広場の4月以降の利用については検討中。全体の敷地面積は、約3万7000坪と都心近隣としては広大。ショッピングセンターとマンションの複合開発や誘致が期待される札幌五輪を想定した競技会場など跡地利用は様々な可能性がある。IMG_0956(写真は、ケーズデンキ月寒ドーム)

 月寒ドームは、2007年からネーミングライツ(施設命名権)を使用、アルファコートドームや北翔クロテックドーム、14年からはドームの近くに店舗のあるケーズデンキが命名権を取得している。ケーズデンキの命名権は16年3月末で終了するが2年間で700万円が契約額。
 
 約3万7000坪の敷地に建築面積約2000坪の半ドーム形状の建物が設置されたのは、72年7月。目的は、北海道の産業振興、生活文化向上のため共進会や品評会、展示会、見本市、その他集会やスポーツ競技会を行うため。
 展示場の面積は約770坪で収容人員は、2階固定席が3331人、1階仮設席は2500人。中古車展示やスケートイベント、またレバンガ北海道の元になったレラカムイ北海道のころからプロバスケットの会場としても利用されており市民、道民に馴染み深い施設。
  
 施設を所管するのは道農政部で、一般財団法人北海道体育文化協会が指定管理者として運営している。ドームは3月末で閉鎖されるが、屋外展示場として利用可能な2000台収容の駐車場と芝地約1万坪の憩いの広場の4月以降の利用について3月末までに決める。
  
 都心近隣でこれだけ広大な公共土地の再利用が浮上するのは珍しい。同じ豊平区の旧自衛隊札幌病院の跡地開発とともにケーズデンキ月寒ドーム跡地の再開発も大いに注目されそうだ。ちなみに月寒ドームの北側には、ケーズデンキやコープさっぽろなど商業施設がある。土地は八紘学園が所有している。


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