昨年11月にニトリホールディングス(HD)特別顧問、似鳥昭雄社長補佐を退任した長内順一氏(68)が、4月1日付で札幌商工会議所高向巖会頭の補佐に就任する。長内氏の幅広い政財界人脈を札商の活動に役立ててもらうのが目的。制度上のポストではなく高向会頭の私的補佐として支える。長内特別顧問(写真は、長内順一氏。昨年8月のニトリレディスゴルフトーナメント大会で)

 長内氏は1987年に札幌市議会議員に出馬して当選し2期務めたのち公明党公認で93年の衆議選に出馬して当選。その後小選挙区制で初の選挙となった96年には道2区から新進党公認で出馬、当選した。2000年に引退し、北海学園大の同窓として縁のあった似鳥社長率いるニトリに入り特別顧問、社長補佐に就任した。
 
 その後、15年に亘って似鳥社長を支え、ニトリ躍進の黒子役を務めたが、ニトリホールディングス100%子会社、ニトリの社長に生え抜きの白井俊之副社長が昇格したことで内部固めにメドがついたこと、長内氏が専務理事を務める似鳥国際奨学財団が設立10周年を迎えたことなどから15年を節目に昨年11月20日付で退任した。
 
 長内氏は衆議時代に培った中央政界・官庁との人脈があり、東京駐在の札商副会頭、似鳥氏の手足となって道民の悲願である北海道新幹線札幌延伸決定に大きな役割を果たした。
 高向会頭は、「長内氏の政官界に広がるネットワークと知恵を貸してもらって札商の活動を補佐してもらいたい」と話している。なお、企業再生に詳しい弁護士の橋本昭夫氏も会頭補佐を務めている。


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