【北方ジャーナル提携記事】江別産の小麦や大豆、乳製品など地元食材の魅力を広く発信する目的で、年明けから1ヵ月間、ホテルオークラ札幌(南1西5)で食のイベント「江別フェア」が開催されている。このフェアの関連催しとして17日、江別市長の三好昇氏や江別商工会議所会頭の安孫子建雄氏(江別製粉社長)のほか、食材を提供する6社の代表者が同ホテルに一堂に会して試食会が行なわれた。同フェアは北洋銀行と江別市の連携協定に基づく取り組みの一環で、2013年から始まり今回で3回目の開催。生方料理長と三好市長(写真は、生方総料理長=左からメニューの説明を受ける三好市長=右)
 
 同ホテル1階の「レストラン コンチネンタル」で開かれた試食会には、三好氏や安孫子氏のほか、市観光協会会長で町村農場の町村均社長や菊水の杉野邦彦社長、菊田食品の郷和樹課長、トンデンファームの松山増男社長、北洋銀の中村栄作常務らが出席。生方靖史総料理長の「コンチネンタル」の人気メニュー「ブレシャンランチ」(2600円・サービス料と税込み)を堪能した。
 
 フランス語で“小麦畑”という意味のメニューには、菊水の麺、菊田食品のさしみとうふや生ゆば、町村農場のヨーグルトソース、江別杉本農産のジャガイモといった地元産食材がふんだんに使われており、参加者は江別の食材の豊かさを再確認した様子だった。
 
「どれも美味しかったが、前菜のスープの中に菊水さんのラーメンが使われ新鮮な驚きがあった。主菜の豚ロース料理はベリー系のソースとマッチし、これも絶品。外部への発信も大事だが、このような取り組みを通して江別市民が自分たちの食の豊かさをもっともっと知ってもらいたい」(三好市長)。
 
 食を前面に出したまちづくりを進めている江別市。市内には小麦や大豆、乳製品などの素材を生産する農業者とそれらを加工する食品メーカーが近い場所にあり、国から北海道フード・コンプレックス国際戦略総合特区にも指定され6次産業化にも積極的に取り組んでいる。北洋銀は2012年5月に江別市と連携協定を締結、同行の持つ情報やノウハウを市の産業振興に活用するなど地域活性化へ協働体制を敷いてきた。
 
 試食会の後には参加者が北洋大通センター1階に移動し、江別市の観光プロモーションも実施。「大通ビッセ」を会場にして江別特選グルメパックやホテルオークラのペアディナー券が当たる大抽選会を行ない、通行人に江別の魅力をPRしていた。
 
 江別フェアは同ホテルの「中国料理 桃花林」や「きょうど料理 杉ノ目」でも開催されている。
試食会1(写真は、生方総料理長と試食会の参加者たち)
※2015年1月19日記事一部修正



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