帝国データバンク札幌支店の調べによると、1915年(大正4年)に創業して来年100周年を迎えるのは、不動産事業やバス事業のじょうてつ(札幌市白石区)、温泉供給の登別温泉(登別市)、水産物、青果物卸の大印深川地方卸売市場(深川市)など40社にのぼることが分かった。1915年は、後に吉村昭が小説『羆嵐』で書いた苫前村の六線沢でのヒグマによる獣害事件が起きた年でもあった。IMG_2143(写真は、札幌市白石区にあるじょうてつの本社)
 
 帝国データバンク札幌支店は、145万社を収録している自社の企業概要データベース「COSMOS2」から道内企業で2015年に100周年を迎える企業を抽出・分析したところ、40社が該当し、業種別には「小売」が11社(構成比27・5%)と最も多く、「卸売」が8社(同20%)、「農林水産業」と「建設」が5社(同12・5%)であることが分かった。
 
 100周年企業の年商規模では、1億円未満が17社、1億円以上10億円未満が18社、10億円以上50億円未満が3社で50億円~100億円、100億円~500億円はそれぞれ1社だった。また、地域別に見ると、石狩管内が12社で30%と最も多く、上川管内と十勝管内はそれぞれ6社、15%を占めた。なお、ゼロの地域は宗谷管内と檜山、留萌管内。
 
 主な100周年企業は、定山渓鉄道の敷設を目的に設立され、その後、廃線を経て東急グループ入りしてマンション、戸建ての不動産事業やバス事業を行っている「株式会社じょうてつ」、登別温泉軌道として発足し登別駅と登別温泉を結ぶ鉄道事業を行っていた栗林商会(室蘭市)グループ企業で現在は泉源の権利を保有し旅館等に温泉を供給している「登別温泉株式会社」、深川市の「株式会社大印深川地方卸売市場」、白糠町の「北海鐵工株式会社」、根室市の「石垣漁業株式会社」など。
 
 なお、15年に1世紀を超えて節目を迎える企業には、140周年の「テイネステーションホテル」(札幌市手稲区、ビジネスホテル)、130周年の「白崎建設」(釧路市、橋梁架設、港湾整備など土木工事業)、120周年の「橋谷」(札幌市白石区、砂糖・小麦粉・食用油等の卸売業)、110周年の「かま栄」(小樽市、水産練り製品加工業等)などがある。


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