中国の最新映画を上映する「2011札幌・中国映画祭」が24日から30日までの7日間、札幌プラザ2・5(旧東宝プラザ)で開催される。東京国際映画祭のサテライト会場として中国で人気の高い北海道が選ばれたもので、札幌会場では13本の中国映画が上映され、中国で最も有名な監督、リー・チェンクァン氏をはじめ6人の俳優たちが駆けつける。札幌での映画祭を盛り上げようとボランティア組織の応援団も結成され、映画を通じた北海道と中国の民間交流を促進する体制も整えている。(写真は、『2011札幌・中国映画週間』のパンフレット)
 
 東京国際映画祭では、6年前から中国映画を上映する日中友好映画祭が同時開催されている。昨年、日中首脳会談で日中映像交流事業の実施が合意されたことから、今回、22日から30日まで行われる東京国際映画祭では「日中映画テレビ週間」、「アニメ・フェスティバル」などが開催され、中国との映像交流がより充実される。
 
 その一環として東京以外でも中国映画を上映することになり、中国で人気の高い観光地、北海道がサテライト会場として選ばれた。候補地には広島や京都、沖縄も俎上にのぼっていたが、最終的に中国側が北海道を選び、札幌で初めて本格的な中国映画祭が行われることになった。
 
 札幌で上映されるのは配給前の最新作ばかり13本で、『肩の上の蝶』、『消えゆく恋の歌』、『運命の子』、さらに『狙った恋の落とし方。2』など。
 
 オープニングセレモニーは、25日午後2時からJR札幌駅前のJRタワー内にある札幌シネマフロンティアで開催され、『肩の上の蝶』がオープニング上映される。また、同日午後6時半から札幌グランドホテルで日中政府関係者や日中の友好団体、映画監督や俳優も参加したレセプションパーティーが行われる。映画週間中の上映はすべて札幌プラザ2・5(旧東宝プラザ)が会場になる。チケットは前売り1300円、当日1500円。上映の最新情報はhttp://cjiff.netで紹介されている。
 
 札幌で初めて開催される中国映画祭を盛り上げようと立ち上げられたのが、日中友好映画祭北海道応援団(代表は後藤健市氏=52、帯広在住、場所文化機構代表)。
 
 現在は20数人が自主的に参加しており、中国側からの監督や俳優などのもてなしを行って、北海道と中国の交流を深めようというのが狙い。北大の留学生が通訳ボランティアとして合流する。映画祭の後には監督や俳優の小樽観光も予定されており、映画祭をきっかけに広く北海道の良さを知ってもらい、文化・観光交流を民間レベルで作って行くきっかけにしたい考え。
 
 応援団には誰でも参加可能で問い合わせは、e-mail:china@basyobunka.com FAX0155・20・2288へ。


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