社団法人北海道ファシリティマネジメント協会(会長山口博司氏、略称HFMA)は、第15回通常総会を27日、かでる2・7で開催した。2012年度の事業計画案や収支予算案が討議され、一般社団法人への移行も了承された。また、新年度は協会の前身である北海道オフィス環境懇話会が発足して20年の節目であることから記念誌の編纂に取り組むことも報告された。(写真は、総会で挨拶する山口博司会長)
 
 昨年の東日本大震災は、ファシリティマネジメント(FM)の重要性が改めてクローズアップされた年だった。省エネ、新エネの取り組みや事業継続性計画(BCP)など地方自治体や企業にとってFMの導入推進は、持続可能な社会を形成していくための鍵になることの認識が深まった。
 
 HFMAでは、こうした中で初の地方セミナーを旭川市内で北方建築総合研究所と共催したほか、地方会員の増強、病院等医療機関に向けてFMの重要性をアピールする取り組みを強化。札幌市内でもFMマネジャー実践セミナーを定期的に開催するなどFMの普及に向けて活発な活動を展開した。
 
 12年度事業計画では、北海道を含めて全国的にFMは次のステージに進む転機を迎えているとして、前身の北海道オフィス環境懇話会から20年の活動を総括、次代に引き継いでいくために記念誌の編纂を行うほか、地方でのセミナー開催を増やしてFM普及と地方会員増強を図っていくことにしている。
 
 また、公益法人制度改革に対応して、一般社団法人への移行を2013年4月とすることも決めた。
 
 総会には会員約70人が出席、新入会員9社の入会も承認された。総会終了後には、公益社団法人日本ファシリティマネジメント協会(JFMA)の成田一郎常務理事が「FMのこれからについて」をテーマに約30分間講演した。
 


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